SFC版ドラゴンクエスト6のモンスターの行動パターンは1体のモンスターの中に6つ設定されており、その中から無作為または一定の条件の中から選択されてから行動される。
モンスターの行動パターンの基本情報
モンスターを行動するに際して共通のルールが2点存在する。
1つ目はモンスターが行動する際にどの行動を選択されるかは各モンスターが持っている行動スロット内にセットされた行動から選択される。そのスロットは6つに分けられている。
なので最大で基本的には6種類の行動する可能性がある。
2つ目はモンスター内のステータスにもかしこさが存在しており、全部で3段階に分けられる。
当サイトでは0~2で表すことにする。(0は最も低く、2が最も高い)
かしこさが高いと先ほど紹介した6つのスロットの中の無駄と判断した行動を制御するようになる。
簡単に分類すると、
かしこさが0の場合は無駄行動など関係なく行動する。
かしこさが1の場合は行動するターン内に無駄行動である状況になったとしてもその行動を行う。
かしこさが2の場合は無駄行動を行わないようになっている。
モンスターの行動パターンについて
次に、その6つのスロットを行動する際にかしこさとは別で行動が選択されるルールが存在する。
モンスターの行動パターンやそのまま行動パターンと呼ばれる事が多い。
モンスターの行動パターンの種類
モンスターの行動パターンはいくつか存在するが、大きく分類すると2種類に分けられる。
その2種類はランダム系の行動パターンとローテーション系の行動パターンである。
さらにそこから細かく分類される。
ランダム系
ランダム系は、完全ランダム、二確率ランダム、偏向性ランダム、三確率ランダムの3つに分けられる。
ローテーション系
ローテーション系は、完全ローテーション、三段階ローテーション、二段階ローテーション、グループローテーションに分けられる。
完全ランダム
その名の通り、6つのスロットの中からほぼ同じ確率でランダムに選択された行動をする行動パターン。
選択される確率は上から順に、43/256、42/256、43/256、42/256、43/256、42/256となっている。
二確率ランダム
6つあるスロットの上から4つが選択される確率が高く、残り2つのスロットが選択される確率が低い行動パターン。
選択される確率は上から順に、68/256、58/256、48/256、38/256、27/256、17/256となっている。
偏向性ランダム
どの行動が選択されるのはランダムではあるが、スロットに設定されている上から順に確率が小さくなっていく行動パターン。
選択される確率は上から順に、200/256、40/256、8/256、4/256、3/256、1/256となっている。
三確率ランダム
6つあるスロットの上から順に2つづつの3種類に分け、上2つが選ばれる確率が高く、中2つが選ばれる確率が少し下がり、下2つがさらに選ばれる確率が下がる行動パターン。
選択される確率は上から順に、70/256、70/256、70/256、16/256、15/256、15/256となっている。
完全ローテーション
6つあるスロットを設定された番号順に行動していく行動パターン。
6回行動するとまた最初のスロットに戻る。
三段階ローテーション
3ターンで1周する行動パターンで、各ターン2種類の行動がセットされている。
どちらの行動を選択されるかは50%の確率。
ローテーション行動ではあるが毎ターン2種類の行動のどちらが来るかはランダム要素となっている。
3つのスロットの中にさらに2つのスロットが入って計6つのスロットがあるという考え方でも良い。
二段階ローテーション
6つあるスロットの一番最初のスロットは奇数ターンに行動し、偶数ターンに残りの5つのスロットからランダムに選択される行動パターン。
グループローテーション
6つあるスロットを設定されたグループモンスターたちが番号順に行動していく行動パターン。
グループ内のモンスターが6体行動するとまた最初のスロットに戻る。
同一モンスターがグループで出現しないまたは倒されたりして単体の場合は完全ローテーションと同じになる。
応用編
特性や制限行動などについて
ここまではどの行動が選択されるかのルールの説明だったが、次はモンスターによってはその選択された行動を取ったあと、ターゲットとなるキャラクターを誰にするかを決めるルールの詳細な内容などに触れる。
ターゲットになるキャラは基本的にはランダムだが、ターゲッティングを決める特性を持っているモンスターの場合はランダムで選ばず、一定の法則で選択される。
特性は以下の通りとなる。
集中攻撃
低HP集中攻撃型
後方集中攻撃
集中攻撃
特定のキャラを集中攻撃する。集中攻撃とは具体的に、対象となったキャラのHPが0になるまでずっと攻撃(ターゲッティングを変えない)し続ける特性である。
対象となるキャラは馬車外のキャラの中からランダムで決められる。馬車外のキャラが1人の場合は確定でそのキャラをターゲッティングするので最初のターンだけ耐久力の高いキャラを出すことで被害を少なくするというテクニックもある。
低HP集中攻撃型
ターゲッティングをされるキャラがランダムではなくHPが低いキャラを狙う特性である。
敵モンスターはこちらのキャラのHPの残り具合などを把握されているということにもなる。
HP管理がうまくできれば毎ターン同じキャラを狙い続けされることも可能。
後方集中攻撃
ターゲッティングをされるキャラがランダムではなく(左から順に並べて)最も後ろのキャラ狙う特性である。
最も後ろのキャラをあえて耐久力の高いキャラにしたり、補助呪文をあらかじめかけるなどのテクニックがある。
制限行動など
特定の技には行動するかどうかのトリガーがかしこさの値以外の別に存在するものもある。(主人公のレベルや行動するモンスターの残りHPで判断を行う)
他には同一グループで1ターン中に1度しか行動できないように設定されている行動も存在する。
かしこさが高い場合、無駄行動と判断した行動は選択されなくなると記述したが、ローテーション行動のように法則を持った行動パターン内で無駄行動が発生すると、行動が飛ばされ本来次のターンに行うはずだった行動が行われる。
行動がわかっているので対策しやすいモンスターと思いきや、ローテーションが飛んで思わぬ行動から大きな被害を受けないようにしたい。
これらの行動パターンや特徴を組み合わせることで他には無いそのモンスターだけの特別な行動パターンというものが出来上がり、見え隠れするちょっとしたモンスターの性格のようなものが感じ取れるかもしれない。
複数の行動パターンを持つモンスター
数は限られていくが、デスタムーアの様なモンスターは行動パターンが複数存在するが、それは同一名で(ほぼ)同一のステータスモンスターを複数体、戦闘中に何度も入れ替えることで行動パターンを複雑化させているモンスターも存在する。